オーストラリアのワーホリ勢に捧ぐ!チェリーピッキングで稼ぐための超具体的な方法
どうも!ばーしーです。
いつも応援してくれている皆さん、ありがとうございます。
しばらくぶりの更新です。
無事、チェリーピッキングのシーズンを終えました!
実に良い経験でしたよ。
ピッキングで疲れ果てて全く更新ができませんでしたが、ようやくテンションが戻ってきたので今日はぼくがチェリーピッキングで体験したこと、聞いた話を踏まえて、
【次回もう一度チェリーピッキングをするなら、稼ぐためにすること】
をがっつりまとめてお届けします。
稼げるということでオーストラリアにファームジョブをしにワーホリに来る人がいますが、中でもタスマニアのチェリーピッキングは特に稼げることで一部で有名です。噂は本当なのか、ぼくが実際にしたこと、反省点等をお伝えできればと思います。
量も質も十分だと自信を持って言える内容なので、タスマニアのチェリーピッキングに興味がある人はもちろん、知らない世界を覗いてみたいという方も是非是非読んでみてください。では、参りましょう。
はじめに
結論的にいうと、ぼくはチェリーファームで平均以上にお金を稼ぎました。
そして何よりもチェリーピッキングの金に目がくらんだ面白い人たち100人以上と、テント生活という面白い生活をしながら、自分の頑張り次第で1日に$300以上稼げる可能性を持った、面白い仕事ができたのでとても良い経験ができたと思っています。
が!何も考えずにやったとしてもうまくはいかないので、単純にチェリー最高!儲かる!とは言えないと判断しました。
だからこそ、これから将来タスマニアドリームを本気でつかみに行きたいと言う人のために、具体的な戦略を紹介したい。
前提
タスマニアドリームとは何か。
このブログでドリームドリーム連呼してるんですけど、このブログに初めて来た人はなんぞやって思うでしょう。
【タスマニアドリーム】とは稼げるという噂のタスマニアのチェリーをピッキングする仕事で、短期間で大金を稼ぐことです。一ヶ月で100万円とか、一ヶ月で$10,000と言われています。
ちなみにタスマニアで出会った日本人以外に「タスマニアドリームを掴みに来たんだよね」っていうとだいたい笑います。
筆者はドリームを掴めたか
一ヶ月で$10,000? 無理っしょ。
シーズンの終わり頃にはファームの中でぼくが一番、二番を争うピッカーになりましたが、一ヶ月で$10,000稼いだ人はいないはず。ちなみにぼくは一ヶ月で$6,000稼ぎました。
ぼくより多く採る人は2年目以上の経験者がほとんどですが、中にはぼくでは比べるにも値しないスーパートップピッカーも存在しており、彼らは1日に$400程度、調子が良い時で$500叩き出します。週5,6日続くとしたら…彼らが本物のドリーマーです。
体感ですが100人ワーカーがいてそのレベルのピッカーは1人いるかいないかです。
車を買っておくべきか
あったほうが有利!でも個人的にドリームをつかむことに直結はしません。
ぼくの知る限りトップピッカーと言われる人たちは車持っていませんでした。仕事を得るには有利だと思いますが、ないからってどうにもならないこともありません。
チェリーピッキングでドリームをつかむ人は少ない
仕事さえやれば稼げると思った?めちゃしんどいです。
あとで話しますがファームジョブのベーシックな時給である22.85ドルを割るか割らないかと悪戦苦闘している人が半数といったところでしょうか。
休憩を取らなければ1日10時間前後ピッキングできるため単日で見ると稼いでいるような気がしますが、天候やチェリーの質・数、オーチャードの状況により日によって収入に大きく差が出てくるので、均して稼ぐのは簡単ではありません。
ブログに書いてあることを鵜呑みにすることなかれ
ブログを書いてるぼく自身がこんなことを言っていいたのかわかりませんがね、とにかくネットの情報を全て信じない。
年々ルール、状況が変わります。
収穫時期の見込み、ワーカーに有利なファーム、ピッキングの際のルールの改定、チェリーの質等、その年ごとでお給料に深く関わる要素が大きく変わるので、ブログに書いてあることを鵜呑みにして行動しないこと。
特にめちゃくちゃ稼げると噂のタスマニアチェリーピッキング。
「俺は稼いだ!」「このファームが最高!」
と書いてあるブログは少なからず存在します。それに釣られて来て、実際に働いてみたら稼ぐのがめちゃくちゃ大変だということに気づいて後悔するということがないように。大金を稼ぐにはそれなりの努力が必要です。
稼いだにしろ失敗したにしろ、それには理由と方法があり、それらがぴったりあなたに当てはまることはありません。あくまで参考程度にとどめておくとよか。
参考にさせていただいたブログです。
わかりやすく書かれているし、良い面、悪い面も正直に書いてある印象です。
チェリーピッキングで稼ぐための具体的な方法
ということでこのこの前提を踏まえて、ぼくが次またチェリーピッキングで ドリームを掴みに行くならどうするかを魂込めて戦略的にお話しします。参りましょう。
チェリーピッキングのシーズンを見極める
チェリーファームのある町に入る時期を意識しておくといいでしょう。
タスマニアのチェリーピッキングのシーズンは12月後半から始まります。
クリスマス前後を念頭に置いておくといいでしょう。
ちなみにぼくがいた2017年度のタスマニア南部のチェリーファームはクリスマス前後、12月22日から26日あたりにシーズンが開始しました。
ぼくはチェリージョブのウェイティングすることを恐れて11月中にタスマニアに入りましたが、シーズンに入るギリギリに来ても開始と同時に仕事を始められる人もいるし、シーズン中にもワーカーを募集するファームもありました。
チェリーの他にも仕事はあるのでシーズンが始まるまで違う仕事をしながら待ってもいいと思いますが、チェリーの仕事だけをやりたいという人は、チェリーファームのある町に入るタイミングを見極めるといいでしょう。
インダクションをいくつか受けておく
いつから仕事を開始できるという説明を受けることをインダクションと言います。
このインダクションは1社だけでなく、いくつか受けておくといいでしょう。
インダクションを受けたからといってそこに絶対行かなくてはいけないというものでもないので、チャンスを広げておくことをお勧めしておきます。
このインダクション、うちで働けるよ!という意味の説明会であるはずなんですけどね。タイミングが悪いとやっぱり働けないと言われることもあるし、インダクションを受けていなくてもちょろっと様子見に行ったら仕事貰えちゃったというパターンも日常的にあります。
インダクションは必ず仕事にありつけるゴールデンチケットじゃないんですよ。だからワーカー側も保険を可能な限りかけておくと、万が一の時に助かります。
チェリーまでに他の仕事でつなぐ
タスマニアにはチェリーシーズンと同時期に、チェリー以外にも多くの仕事があります。チェリーの欠点を挙げるとすると、約1カ月という短期間しか働けないということです。せっかくタスマニアに入ったのに長く働けずに帰る人もいるので、チェリー以外の仕事をしてもいいかもしれません。以下に実際にタスマニア南部で働ける他のジョブをまとめておきます。
ブルーベリー
高収入で長く働けるというブルーベリー。繁忙期は週6で働け、チェリーよりも長期間で働けるのでファームに時間を使える人には有利です。12月中旬から3月中旬まで仕事があるとか。
個人的な意見ですが、チェリーでウェイティングしたり働き出しても短期間しか実働できないことを考えると、長くファームジョブに時間を費やせる人やチェリーに強いこだわりを持っていない人はブルーベリーの方が効率良く稼げると思います。
アップル
12、1月中はアップルのシニングという時給の仕事、チェリーが終わった頃にアップルピッキングのコントラクト(出来高)の仕事があります。
シニングのジョブ、ぼくの体感ですがバナナ、ストロベリー、チェリー、グレープ、アップルと経験した中で比較的楽な仕事です。この仕事にありつけたらラッキーだと思います。
ストロベリー
最悪の仕事と言われているストロベリーピッキング。ただタスマニアのストロベリーは単価が高いと悪名高きカブルチャー出身の日本人は言っていました。ちなみにぼくは腰が壊れること覚悟でやっていましたが、1日8時間、150〜200ドル程度でした。
悪くない!
いやむしろいいか?腰が壊れることを覚悟の上ですが。
羊ファーム
簡単にアプライできる仕事ではありませんが、知り合いに羊ファームに住み込みでお手伝いしていた人がいました。羊の毛刈りの仕事をしていたんだとか。
羊、馬、牛とそこらじゅうに動物のファームがあるので、探してみればワーカーを募集しているファームがあるかもしれません。本当に動物が多い。人間の数より多い。
オーチャードを下見しておく
本気でドリームを掴みに行く方、狙っているファームのオーチャードを下見しておくといいかもしれません。(ここまでする人は見たことがありませんが、ぼくがまた次回チェリーピッキングをするならやります。)
ファームによってチェリーの育て方に違いがあるんですが、この育て方によってチェリーの質に差が出ます。痛んでいたり腐りかけているチェリーが多く生っているオーチャード(畑)をたくさん見かけたら怪しいです。
お金にならないそれらのチェリーを取るのはピッカーであるあなたです。
1円にもにならない腐ったチェリーを取り続けなければならないことほど愚かなことはないと、ぼくは声を大にして言いたい。
チェリーファームを下見するときに見るべきポイント
果たして本当にファームを下見するほどの気合いの入ったドリーマーがいるかはわかりませんが、もしこれを読んでいるあなたがその気になっちゃったのなら、具体的に見ておくべきポイントをまとめておきます。
【木の高さ】
自分の身長くらいの高さの木から、はしご使ったってこんなもん取れんだろ!!っていう高さまで様々です。低ければ低い方が良いです。
ピッキングの作業をする際、スーパーバイザーから「自分が実を採ってもいい木」を振り分けられるんですが、その木になっている実を採り終えるまで次に移れません。どこでも採りやすいものを採っていいわけではないのです。
背が高い木ははしごを使ったり枝をかき分けて実を採りに行かなくてはならない場面が増えるので、時間のロスです。ぼく自身、森のようなロー(列)を任されると「うわっ」って思います。
【チェリーの質】
大きくて新鮮な実がたくさんなっていると稼ぎやすいので、たくさんなっているかだけでなく、チェリーの大きさと質を見るといいでしょう。
今までのルール、これからのルールはわかりませんが、ぼくがいた2017年度はピッカーが実を一つ一つ分けて箱に入れなくてはならないというルールがありました。実の大きさに関係なく分けなくてはならないので、小粒なチェリーを分けていくのがしんどくてしんどくて。プリプリの、大粒のチェリーだと高まりますね。
【オーチャードに屋根があるか】
雨天だとピッキングができない日があるんですが、オーチャードに屋根があるファームだと雨天でも仕事ができます。チェリーは雨に弱い果物なので、屋根があるファームはピッキングにかなり有利といえます。
【囲いネットがあるか】
屋根と同様、囲いネットが張ってあると直射日光を多少防げるため、果物が傷みにくい。 この辺りは同じファームの中でもオーチャードによって屋根、囲いがあるところないところがあるため下見をしたからといって一概には言えませんが、頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
【働いている人を見る】
人種差別・アジア人差別、ファームによってはまだありますね。あなたが気にしなければ良いと思いますが、ぼくは話を聞いていい気はしませんでした。これは詳しくはまた別の機会にお伝えしましょう。働いている人の対応を見るとよくわかります。
チェリーで稼ぐならある程度の覚悟を
前提でも書きましたが、あまりブログの情報を信用しすぎることなかれ。
ブログを書いている人は少しでもPV数を稼ぎたいので大袈裟に書いたり都合が悪いことは伏せる場合があります。
おいしい情報に惑わされずに。ブログの情報は所詮その年のある人が体験した一つの結果です。あなたとは違う。ブログで書いてあったのを読んでタスマニアに来たけど思ったより稼げなかった…といって帰って行った人を複数見受けました。
長時間ピッキングができて単価も悪くないので頑張った分だけ稼げますが、元々の身長や運動神経の良し悪し(ある意味スポーツのようなものです)、機転の利かせ方、時にずる賢さや図々しさ、運など稼ぐために必要な要素はたくさんあります。
チェリーで稼ぐのは本当に大変なんです。
前年度経験者の話を聞く
そんな中で、やはり現地に戻ってきた経験者の情報は大事だと感じました。
去年の状況や仕事を得るまでの流れ、コツなどの生きた情報をもらえるかもしれません。積極的に話しかけましょう。ネットワークは大事です。
自分のスキルを上げる
早くチェリーを採るためには手の動きの早さも大事ですが、実を採る時のコツを習得する必要があります。
下手な方向に引っ張ってもぜんっぜん取れないんですが、チェリーの実を持って上に持ち上げるように採るとスルッと採れるんです。
言葉にしても中々伝えにくいので、頑張って慣れてください。最初のうちは本当、
「おい、嘘だろ…。誰だよ稼げるって言ったやつ。」と言うレベルでうまく採れません。
環境を変えていくことにためらわない
同じ早さで同じ質のチェリーをピッキングしても、環境によって収入が変わります。
どういうことかというと、チーム内にはスーパーバイザーと言われるワーカーを管理する人、クオリティコントロールと言われる収穫したチェリーの質をチェックする人がいます。
チェックの基準は決まっているものの、厳密に計測するわけでなくチェックする人の加減に頼っている部分が大きいため、厳しい人に当たると取り直しや追加で取らされる可能性があります。
「このチェッカーはやけに厳しいな」と思ったら積極的にチームを変えてもらうように仕掛けていくことも頭に入れておくといいでしょう。それでもダメならファームを変えることも視野に入れて。
ちなみにぼくは一度チームを変えましたが、チームが変わると平均の収穫数が3箱分増えました。3箱分というと$27。でかい。
短期決戦なので稼げる環境ではないと判断したら対策を早めに打つと良いでしょう。
クオリティコントロールの性格を知る
ファームによると思いますが、クオリティコントロールは我々と同様にバックパッカーやローカルではない移住民、ローカルだとしてもカジュアルで採用された人である可能性があります。つまり、立場的にはぼくらの立場に近い。
ぼくらが収穫するチェリーの質をチェックするので目の敵にされやすいですが、彼らも一人の人間であり、良い関係を築くと逆に助けてもらえることがあります。積極的に話しかけておくと良いかもしれません。
恥ずかしい話、ぼくが作る箱は質が悪く、何度も警告を受けましたがクビになることはありませんでした。人によっては1発の警告でそのまま退場(クビ)にされる人もいるので、気に入られておいて損はないと思います。
楽しむ
なんだかんだ言いましたが、楽しむことが一番です。
ぼくはタスマニアにいる最中で、20代最後の夜をテントで迎え、お金に目がくらんだ猛者たちと3カ月寝食をともにしましたが、本当に良い経験でした。
もちろん良いことばかりではないです。体力的に、精神的に、楽なことばかりではないですが、お金だけでなく素晴らしい経験ができるのがタスマニアです。 出会う日本人も、良い意味で癖の強い人が多かったなあ。
まとめ
ということでぼくが体験したことを交えて、タスマニアのチェリーピッキング稼ぐためのコツをお話ししました。
ボリュームが多くなってしまったので、書いたことをまとめておきます。
・チェリーピッキングができる街に入るタイミングを見極める。
・仕事ができる可能性を広げるため、インダクションをいくつか受けておく。
・シーズンを待つ間、違う仕事でつなぐ。
・狙っているオーチャードを下見する。
・覚悟を持って臨む、情報に惑わされない。
・経験者の話を聞く。
・自分自身のスキルを上げる。
・環境を変えることをためらわない。
以上です。
次回以降のチェリーシーズンで、この記事を参考にしてタスマニアドリームを掴んだという方が現れればぼくの本望です。そんな人がいたらいっぱいおごってください。
では、今日はここまで。