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外国に比べて、日本人にとって英語の習得が難しい理由を教えます

 

ばーしーです。

 

日本の中学、高校、大学教育で英語を勉強してきたという人の中には、 リーディング、リスニングや文法的な知識が身についているという人は多いと思いますが、いざ話してみると全然言いたいことが言えないし伝わらないという経験はありませんか?

 

ぼく自身、オーストラリアに来て初日に「How's it going」と聞かれて、今日の出来事すら、口から出てこずふさぎこんでしまう……といった経験をしました。

 

実は、日本人を含め、アジア圏の言語を母国語としている人にとって英語を話すということは非常に難しいことです。今日は、英語をスムーズに理解するため、そして、海外に行って「他の国の人たちはこんなに話せるのに、私は、俺はダメだ!」と卑屈にならないためにも、【なぜ日本人にとって英語を話すのが難しいか】をご説明します。

 

 

 

ポイントは以下です。

 

日本人にとって英語が難しい理由

日本語の言語体系が独立している。

母音の数が違う

子音を日本の音に合わせてしまう

英語圏の文化と違う

 

日本語の言語体系が孤立している

 

以下は世界の言語のつながりを表した地図ですが、色が近いと、似たような言語を使っていることを表しています。

 

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ご覧の通り、世界の殆どが緑色のIndo-European(インド・ヨーロッパ語族)に分類されています。

 

日本語はと言うと、灰色のIsolated(孤立)となっています。何も近い言語がないという意味です。それでは、他の国々の言語が英語とどれだけ似ているか、いくつか見てみましょう。

 

フランス語と英語

 

英語の語源を調べるとフランスに行き着くことがあります。

例えば……

 

フランス語では働くという単語に【travailler】というものがあり、「苦労して稼ぎに旅に出る」という意味から派生して英語では【travel(旅をする)】があります。

 

また、フランス語で1日を表す【journee】は英語では【journey(軽い旅)】という単語もあります。

 

語源がおしゃれです。

 

スペイン語と英語

 

スペイン語と英語にも似たような単語はたくさんあります。

 

スペイン語【arte(芸術)】と英語【art(芸術)】

スペイン語【estacion(駅)】と英語【station(駅)】

 

似ている。シンプルに似ている。

 

ぼくの友達のスペイン人はたまに「え、今完全にスペイン語じゃなかった?」というアクセントで話す時があって、今のスペインっぽいアクセント出てたね、と指摘すると「あ、今のはスペイン語の単語だったわ笑」みたいなことがあります。我々日本人からするとチートです。

 

イタリア語と英語

 

ヨーロッパの中で比較的遠い存在と言われているイタリア語と英語ですが、それでも日本語との距離に比べたらだいぶ近い。

 

イタリア語【passaporto(パスポート)】と英語【passport(パスポート)】

イタリア語【stazione(駅)】と英語【station(駅)】

 

似ている。

 

ちなみにイタリア人の友達と一緒にいて肌で感じましたが、イタリア人の発音は日本の発音に近いものがあり、「英語をアルファベット読みした読み方」がイタリア語の単語に多くあります。上記の2語を見てもお分かり頂けると思います。

 

 

子音の音声の違い

 

例えば発音お違いでよくLとRが話題に出ますが、カタカナ英語でライトと書かれていても「light」なのか「right」なのかわかりませんし、LとRが混在している「リス」を表す「squirrel」が日本人にとって発音が極めて難しいと言われている理由は子音の少なさにあります。

 

さらに言えばLの発音も、日本人が発音するいわゆる「エル」 ではなく、最終的に舌を上の歯の裏につけるだけで音としては「エゥ」に近い音です。

 

母音の数の違い

 

発音の違いについてはよく子音についての話になりがちですが、実は母音の数も圧倒的に違います。

 

日本語の母音の数 …… 約5個
英語の母音の数 …… 約16個(イギリス英語は約20個)

 

Manは「マン」ではなく「メァン」に近い音ですし、Busは「バス」ではなく「ブゥォス」に近い音です。文字にすると非常に難しく、わかりにくいかもしれません、ご了承を。

 

文化的な差

 

最後は文化的の差ですが、文化が違うことによって起きる言語の差です。

 

文化と言語は濃密な繋がりがあり、切っても切れない関係なので、いくつかご紹介します。

 

感謝の気持ちを伝える時

 

たとえば、日本語では本来「ありがとう」というところを「すみません」と言います。

 

何かを落としたものを拾ってくれた人に「わぁ! すみません」と言った経験はありませんか?これに引きづられて英語で「I'm sorry」というと、英会話者からはなんで謝るの?と思われます。

 

確認する時

 

ぼくが海外で目にした日本人のほとんどが間違っていたので、英語を身に付けたいと思っている人全員に知ってほしいことがこれです。要チェックでお願いします。

 

何かを確認する時に「◯◯だよね?」と聞きますよね。

 

例えばご飯が好きかと聞いたとしましょう。

 

ーご飯は好き?

Do you like to eat rice?

 

相手が嫌いだとします。

 

ーううん、嫌いだよ。

No, I don't like.

 

信じられなくて確認します。

 

ーえ、嫌いなの?

Oh, don't you like to do it !?

 

相手は再度答えます。

 

ーうん。嫌いだよ。

Yes, I don't like.

 

これが日本での会話は普通だと思いますが、

 

英語圏では再度答える時に、NoならNoで通します。つまり「Don't you?」と聞かれたら、

 

Yes, I don't likeではなく

 

No, I don't likeです。Noならいくら聞き返されてもNoなんです。

 

それを知らない日本人を含めアジア圏の人々を本当によく見かけます。彼らによって、上記の状況でヨーロピアンが「え?どっち?どういうこと?」と困惑している姿を何度も見ました。

 

 

英語を習得するために 

 

繰り返しですが、本日お伝えしたことは以下です。

 

日本人にとって英語が難しい理由

日本語の言語体系が独立している。

母音の数が違う

子音を日本の音に合わせてしまう

英語圏の文化と違う 

 

この違いを知ることで、「いかに日本人が英語を習得するのが難しいか」をご理解いただけたでしょうか。他の国の友達に比べて話すのが苦手だな。と思う必要はありません。我々にとってこんなにも難しい言語を話そうとトライしているだけで、まずは誇らしいことだと自覚をしてください。

 

では、この中で戦略的に改善できるものは何でしょう。それがわかれば英語の理解へ少し進みますね。ぼくなりに出した答えは、また次回お話しします。

 

ということで今日はここまで。

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